県知事賞を受賞しました。生成AI×中小企業の現場改革「調色先生」
- kensouplus
- 9月20日
- 読了時間: 3分
更新日:9月24日

現場が変わった「調色先生」
この度、2025年9月21日 石川県立図書館にて行われましたAI Work Innovation Pitch Contest におきまして、株式会社建装Plus は、ChatGPTを活用した調色支援ツール 「調色先生」 の取り組みで県知事賞を受賞しました。

支えてくださった皆さま、ありがとうございます。
AIは70%。残り30%を100%にするのは、職人。
この考え方で、現場にすっと馴染むAI活用になりました。
「調色先生」のメリット
仕上がりの安定:色決めの段取りが整い、品質がぶれにくい
納期リスクの低減:調色が早くなり、工程が止まりにくい
環境配慮:不要な調色・廃棄を減らし、塗料/溶剤の使用量を削減
「調色先生」はシンプルな4ステップ

撮る:塗装対象と目標の色見本をスマホで撮影
聞く:AIに相談 → 配合レシピ(約70%の正解)を提案
混ぜる:新人がレシピどおりに調色
仕上げる:職人が最終調整(約30%)で100%へ
AIが下ごしらえ、職人が仕上げ。役割を分けたことで、無理なく運用できています。
数字で見る効果(1か月検証→AIによる年換算)

時間:調色 45分 → 20分/回 → 年▲18.5時間(月5回換算)
コスト:材料ロス 459,000円 → 280,000円(▲39%)
環境:廃棄塗料▲54kg/年、VOC▲49kg/年(CO₂換算 ▲98kg/年)
なぜ受け入れられたのか?

AIのレシピは、決して完璧ではありません。
写真の撮り方やAIの回答の揺れによって、誤差が生じることもあります。
それでも、職人はこう言ってくれました。
「70%合っていれば十分だ」
この言葉が現場を変えました。
AIが示したレシピは、新人にとって 「色を混ぜればどう変わるか」 を学ぶ絶好の教材になりました。
仕上げは必ず職人が行うため、誇りや価値は損なわれない。
むしろ、会話が増え、マンツーマンでの技術伝承が加速したのです。
結果として、現場全体の空気が前向きに変化しました。
新人の成長、職人の誇り、そしてAI活用の可能性が同時に生まれた瞬間だと感じています。
その他、生成AI活用による小さな自動化
社内相談ボット(Notebook LM):よくある質問に24時間対応
写真帳ツール(バイブコーディングによるアプリ開発):アプリに現場写真をアップロード、アプリ上で写真を整理して提出用の写真帳を短時間で作成
ファイル名の一括整理(Gemini CLI 等):請求書・見積書をルールで自動リネーム
ポイントは「小さく始めて広げる」
・AI に 100%を求めず、AI は 70%で十分。残り 30%を 100%にするのは人。
・まずは自分の作業の一部をまず AI に任せてみる 今回の AI Work Innovation Pitch Contest の取り組みを通じて、私たちが強く実感したこととなります。
すこしでも皆さまの生成AI活用の推進にお役に立てれば幸いです。
また、このような貴重な機会を賜りました 公益社団法人 金沢青年会議所 様、誠にありがとうございました。今後も建装Plus は、生成AIの活用とAI人材の育成に努めてまいります。
最後に
生成AI活用について興味のある方、本活動について興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
建装Plusにて行いました事例を元にお話をさせていただきます。
これからも建装Plusをどうぞよろしくお願いいたします。
建装Plus では 家具・什器・建材塗装や工場リノベーションなど幅広くワンストップで提供しております。施工事例につきましても、ぜひ御覧ください。